言うは易し行うは難し
最近、日が長くなりましたね。
暖かくなるのはまだ先になりそうですが。
前々回に
早起きして、仕事する「朝活」について書きましたが、
別の患者さんからこんなことを言われました。
「早起きすると良いって書かれていたでしょ。
だから、寝る時間が遅かったけど、頑張って朝早く起きたのよ。
そしたら、眠くて眠くて朝活どころじゃなかったわ!」
と…
そりゃ そうだ!!(笑)
この前、書いたのは「早く寝て睡眠をしっかりとりましょう」というメッセージであって、
なにも「朝活しなさい」と言いたかったわけではありませんよ。
朝は交感神経と副交感神経のバランスが良いので、
交感神経が活動的になっていく朝は、(頭を使う)仕事をすると効率が良いと書きました。
勘違いしてしまった患者さんのように、
せっかく早起きしたのに、うまく活かせない理由は
① 早起きするために睡眠時間を削ってしまう
睡眠不足は自律神経のバランスを著しく狂わせてしまいます。
徹夜すると、翌朝は副交感神経がほとんど上がりません。
テレビや本でもよく書かれていますが、やはり6~7時間の睡眠時間は必要です。
ですので、当たり前ですが
早起きするぞ!と思って、睡眠時間を短くするのは本末転倒。
② 朝すべきことをあらかじめ決めてない
これも当たり前の話しですが、朝活を失敗するケースとしては多いようです。
朝起きてから「さて、何しようかな…」では、考えている時間がもったいないですね。
しかも、「何しよう!?やばい、やること見つからない!」と考えることで、無意識に不安になり、副交感神経のレベルを下げ、自律神経が極端に交感神経に偏ったバランスの悪い状態になってしまいます。
ですので、前日の夜に「起きたら○○をしよう」とか具体的にやることを決めておくと迷いがなく、スムーズに動けます。
また、この迷いのなさが「安心感」につながり、交感神経の過剰な上昇を抑え、バランスの良い自律神経を保てます。
それに、朝起きてやるべきことを決めていれば、だいたいどのくらい時間が必要かわかりますから、無駄に早起きすることもありませんね。
というわけで
私はなにも「朝活しなさいよ」と言いたいわけではありませんが、
もしこれを読んでいただいて
「いや、私は妊活も朝活もしたいんだ!!」と言われるなら…
まずは、早めに寝て睡眠時間を充分にとる!
そして、前日の夜のうちに、朝起きたらやるべきことを決めておく。
別に朝4時や5時に起きること自体が大事というわけではありません。
自分がすべきことに必要な時間、それにちょっとだけ余裕をもたせた時間だけ早起きすれば充分ですから。
朝は、特に物事を考えることや発想力を必要とする仕事が適しているので、
本当は朝イチでブログを書くのが良いかもしれませんね。実際はこうして夜中12時に書いているわけですが…
頭が働かない時間に文章を考えるので、結果的に寝る時間も遅くなるという、もっとも効率が悪いパターン(笑)
言うのは簡単ですけど、いざやるとなると難しいものです。