不妊症でお悩みの方にも仕事や家事があり、肩こり・腰痛で困っている患者さんは多くおられます。また、病院の薬で気持ち悪くなったり、採卵の前には「良好な卵子が採れるだろうか」と緊張で胃が痛かったり、下痢になってしまう方もおられるでしょう。
妊娠判定が近くなれば「お願いだから着床していて欲しい、生理がこないで欲しい」。そんなふうに不安で眠れない日が続くこともあるはずです。せっかく妊娠できたのに流産を繰り返していれば、妊娠すること自体怖くなってしまっても不思議ではありません。
不妊治療をされている多くの皆さまは、ホルモン剤をはじめとする薬や採卵など肉体的ストレスや結果が予測できない精神的ストレスをよく「出口の見えないトンネル」と例えられます。
高度生殖医療の場合は大きな金銭的ストレスもあります。他人には言いづらいストレスを抱えている方もおられると思います。これまで多くの不妊治療を頑張る皆さまの話しを聞いてきて、いかに不妊治療が大変かということを教わりました。
身体全体を診なくてはいけないのは、不妊症においても一緒です。子宮・卵巣の機能だけ考えるのではなく、大事なのは身体や精神状態、その人全体を診ることだと私は思います。
鍼灸では不妊症に対してさまざまな効果が期待されます。
それらの全てをひっくるめて妊孕力（にんようりょく：妊娠する力）をアップさせましょう。
妊娠しやすい身体をつくり、その上でタイミング法や人工授精、体外受精といった、あなたに適した治療を施すこと、それが不妊治療をできるだけ短期間で成功させるコツであり、その後待っているマタニティライフを快適に過ごすコツでもあると私は思います。
一言で赤ちゃんが欲しいといっても、ひとりひとり状況が違います。しかし、妊娠して無事に出産することを望むことは皆さま同じです。私はそこに「心身ともに元気な状態で」と付け加えて欲しいのです！
精神的にも肉体的にも健康な状態になり、その延長線上に子供を授かることができると思っています。妊娠がゴールではありません、その先には出産が待っています。さらには育児が続きます。想像してみてください。
考えただけで心身共にパワーがいりますよね。
子供ができづらかった方達が、出産してHAPPYになる顔を見てきました。
それはもう私までHAPPYになります。
皆さまのHAPPYな笑顔を見ることができるように、精一杯手助けをしていきます。
