オートマティック②

今日も暑かったですね。
そして、木曜ドラマ「MOZU〜百舌の叫ぶ夜〜」もアツい!!

さて、昨日は中途半端なところで終わり失礼しました。

自律神経は交感神経と副交感神経の二つに大別され、この二つの神経の働きのパターンは
①交感神経も副交感神経も高い
②交感神経が高く、副交感神経が極端に低い
③交感神経が低く、副交感神経が極端に高い
⑤ 交感神経も副交感神経も低い
の4つのパターンに分かれます。
では、この4つのうち、最も心身共に健康的で、自分の力を最大限に発揮できるのはどれでしょう?と問いかけて昨日は終わりました。

 

正解は①の交感神経も副交感神経も高い状態なのです。気力も体力もあり、またリラックスもできている理想的な健康体です。
反対に最も力を発揮できないとされるのは、④のどちらも低い状態です。交感神経も副交感神経も低いので、疲れやすく、やる気も起きない状態です。ただし、二つとも下がっていてバランスは悪くないので健康状態は良くもなく悪くもありません。
そして、最も病気になりやすいのは②か③です。このどちらかが高く、もう片方が低い、バランスの悪い状態が良くないのです。②の交感神経が極端に高い状態は身体に不調が現れやすく、③の副交感神経が極端に高い状態は「うつ病」の傾向にあります。

 

交感神経が優位な状態になると、血管は収縮して血圧を上げ、心臓の心拍数は増えます。同時に気管支は広がり呼吸の回数も増えます。肝臓ではブドウ糖をたくさんつくり、エネルギーを産生しやすくなるので、脳の集中力も高まります。反対に胃腸の動きだけは副交感神経が優位な状態になると活動的になります。というように、自律神経は内臓の働きと連動しています。自律神経を車のアクセル(交感神経)とブレーキ(副交感神経)に例えましたが、どちらのほうが大切といえるものではありませんよね。どちらもしっかり効く(働く)状態が良いに決まっています。
しつこいようですが、大事なのはバランス!東洋医学で気・血・津液のバランスが乱れたときに病気になると考えるのと同じで、自律神経もバランスが大事なのです。

スポーツ選手ややり手のビジネスマンなど活動的でパフォーマンスが高い人の多くは、交感神経がやや優位な傾向にあり、周囲の人達が風邪を引いていても何故か私は大丈夫という人は、やや副交感神経が優位な傾向にあるそうです。交感神経と副交感神経の理想のバランスは1対1であり、1対1.5までの差なら問題はなく、それ以上差がつくと、身体にはさまざまな弊害が現れると言われています。

 

さぁ皆さんは4つのパターンのうち、どれに当てはまりそうでしょうか?
これまで不妊症の患者さんを多く診させていただきましたが、不妊症でお悩みの方々は、②の交感神経がかなり優位になっている方が多いのではと個人的に感じます。生理が来ちゃうかもという不安と毎月闘い、病院での長い待ち時間、仕事も忙しい、家事もしなきゃいけない、姑からのプレッシャー・・・などなど
それだけ毎日頑張っていれば、交感神経あがりっぱなしの状態になって不思議ではありません。

 

それでは次回
「そんな私はどうすればいいの!?」
で、お会いしましょう。

よい週末を!

ちなみに当院は今週日曜も診療しています。

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