日本排尿機能学会に行って来ました
先日、名古屋で「日本排尿機能学会」がありましたので、参加して来ました。
鍼灸ではなく、泌尿器科領域の学会です。
当院は不妊症の患者さんが多いので、
なぜ泌尿器科?と思うかもしれませんね。
わたくしこんな顔してますが、鍼灸大の学生の頃は泌尿器ゼミでして、泌尿器→婦人科の流れで現在に至ります。
正直言いまして、
泌尿器の症状がメインで当院に来られる方は少ないです。
しかし、年に1人か2人はお問い合わせのある疾患
それが「間質性膀胱炎」
おそらくご存知の方は極めて少ない。
残念ながら、まだまだマイナーな病気なのが現状です。
先日、排尿機能学会に行ったのも、この間質性膀胱炎の発表を聞きたかったから。
しかし、ぶっちゃけ…
数年前に聞いた話しから進歩していないのでは⁈と感じざる得ない。
先月から新たに間質性膀胱炎の患者さんが当院に来られています。
この病気、何が辛いって、
とにかく痛い!めちゃめちゃ痛いっ!
それとトイレに行く回数がとっても増えます。
人によりますが、一日30〜40回とか。
•膀胱や尿道、膣らへんが痛い。が、排尿後は少し楽になる。
•トイレに行く回数が多い
•急に強い尿意を感じる
こんな症状があり、
なかなか治らなく、病院に行き尿検査をしたものの異常なしと言われる
さらには精神的な問題だと言われた
そういう方がおられましたら、それは間質性膀胱炎かもしれません。
女性に多い病気です。
当院の患者さんは、某総合病院の泌尿器科に受診したものの、「その症状は間質性膀胱炎ではない。精神的な問題だから心療内科に行きなさい。」と言われました。
泌尿器科の医師ですら、しっかり診断していただけないことが多々あります。
もっと認知度が高まり、ちゃんと診てくれる病院が名古屋にもあればいいのにと痛感しました。
当院の患者さんは、京都にある間質性膀胱炎の専門クリニックを紹介して、適切な治療を受け、今のところ痛みも減り(ゼロにはなりません)、穏やかな生活がおくれています。
適切な病院での治療
具体的には膀胱を拡げる水圧拡張と薬の服用
そして、鍼治療の併用
仙骨神経刺激は痛みや頻尿、尿意切迫感に有効です
もし、偶然このブログを見つけ
「私、間質性膀胱炎ってやつかも⁈」と思われた方がおられましたら、ご相談ください。