オートマティック①
今日の名古屋は暑かったですね。毎日ウォーキングする私はより黒くなってきました。
さて、鍼灸治療の効果の一つに「自律神経の働きを調節する」ということがありますので、初めて来られた患者さんには、よく自律神経の説明をします。皆さん「自律神経」という言葉は知っていても、自律神経が何なのか多くの方は知りません。ということで、自律神経の初歩的なお話スタートです。
自律神経系とは、人間の生命活動を24時間365日休むことなく、Auto(自動)で働き続ける大事なシステムであり、人が健康に生きるうえで欠かすことのできない重要な機能を担っています。例えば「呼吸」、眠っているあいだも呼吸が止まらず続いているのは不思議に思ったことはありませんか?この無意識に呼吸を続けることができるのも、自律神経のおかげなのです。ちなみに英語で自律神経系を“the autonomic nervous system”と言いますが、船で働いていたときはまったく通じませんでした。外国では、あまり使わない言葉なのでしょうか、それとも単に私の発音の問題か。
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」に大きく分けられ、この相反する働きをする二つの自律神経によって人間の身体はコントロールされています。よく車の「アクセル」と「ブレーキ」に例えられ、運動するときや頭を使うときなど活発的な状態になるときに優位に働く交感神経は「アクセル」、リラックスしているときや睡眠中などに優位になる副交感神経は「ブレーキ」というわけです。
この2つの神経の働きは一方が高くなると、もう片方は低くなるシーソーのような関係にあると思われがちですが…実はそうではありません。
実際は
① 交感神経も副交感神経も高い
② 交感神経が高く、副交感神経が極端に低い
③ 交感神経が低く、副交感神経が極端に高い
④ 交感神経も副交感神経も低い
という4つのパターンに分かれます。
どちらも高い状態、どちらも低い状態があるわけです。
では、いったいこの4つのパターンでどのタイプが最も心身共に健康的で、本来自分の持つ力を発揮できるのでしょうか!?
…
正解を書きたいところですが、既に私の副交感神経がとっても優位になって眠いので、続きはまた明日。