精漿(せいしょう)に注目か⁈
あっという間に11月も後半戦。
日に日に寒くなり、私の走る意欲も下がります(^_^;)
さて、唐突にはじめますが
近年、男性不妊の割合が増えていると言われます。
某不妊治療専門クリニックの調べによると、男性だけに原因があるのは24%、男女共に原因があるとされるのは24%、つまり男性不妊の割合は実に48%だとか。
不妊治療において病院での精液検査は欠かせないわけですが、この精液検査は『精子』だけを調べるものです。
しかし、精液に含まれるのは精子だけではありません。
ということを踏まえて、
先日興味深い記事を読みましたので、抜粋してここでご紹介します。
精子以外の精液成分(それが精漿)を調べることで、男性の受精力や妊娠率を高められるかもしれない!
そんな画期的な発表を東大で開催したのが、世界初精液の成分分析を行うベンチャー企業ダンテさん。
そんなとこあったんだ(笑)
ダンテ取締役であり、広島大学大学院生物圏科学研究科の島田昌之教授によると
「精子の運動は精液成分によって決定される。精液に含まれる脂肪酸やアミノ酸などの成分が精子に取り込まれ、精子の運動性に影響を与えている。人間の場合でも、精液の解析によって妊娠能力や健康を予見できる可能性が高いと言えます」
とのこと。
そこでダンテでは、23-58歳の健康な男性80人に精液を提供してもらい、精液中の亜鉛や男性ホルモンであるテストステロンなど、いくつかの項目について調べた結果、
「生活習慣が精液の質と密接に関わっており、血液や尿のように、精液中の微量成分に本人の健康状態が反映されていることがわかった」
とおっしゃっています。
特に大事なテストステロンですが、
筋肉や性機能に限らず、最近話題の男性更年期にも大きく関わっていて、男性更年期障害はこのテストステロンの分泌が大きく減少することが原因とされています。
順天堂大学泌尿器科外科学の堀江重郎教授によると
「精液中には血液の10倍以上も高濃度のテストステロンが含まれている」と。
そして、先ほどの研究の結果で、20代から30代にかけて急激にテストステロンが減少することがわかりました。
グラフを見る限りでは、30代から40代にかけてはあまり減少していません。
さらに
堀江教授によると、8-OHdGというDNAの酸化を見ることができる物質があり、これが精液の酸化を示す指標になるとのことです。
年齢を追うごとに、8-OHdGは増えていき、年齢とともに精液の酸化度は上がってしまうのです。
長くなってきたので、後半はまた書きますが、
健康状態は精液の質に反映し、その精液の良し悪しが精子の運動率に影響を与えている
これは大事なことです。
『病院に行くのは妻であり、俺は何もすることはない!』
そんなことはありません
夫は健康であること
それは
病院に行き頑張っている奥さまに対して、
夫側ができる基本のキかと思います^_^