無免許マッサージ店にご注意
早くも8月ですね。
昨日の夜、違うネタを書いていたのですが、
イマイチおもしろくなかった・・・というわけではなく、
こちらの方が大事かと思いましたので急遽変更します。
昨日の読売新聞での記事です。
「無資格マッサージ被害相談増」とデカデカと書かれています。
どんな内容かと言いますと・・・
厚生労働省は、消費者庁から約1000件の被害相談の情報提供を受け、
被害を与えた疑いのある無資格約330店舗を特定した。
「全身マッサージを受け肋骨を骨折した」
「歩行困難になった」
そんな被害相談が寄せられていて、2013年度の相談は金銭トラブルも含めて、1304件に上り、2007年度に比べてほぼ倍増した。
健康被害も2013年度は2007年度の倍にあたる232件。
その内容は、骨折、脱臼、捻挫さらには脊髄損傷まで…
いったい何をしたんでしょうか!?
本来マッサージの施術所を開業するには、法律に基づき、国家資格を取得することが義務付けられている。
しかし、マッサージの定義はあいまいで「人の健康に害を及ぼす恐れ」がなければ、
処罰対象にならない。
そのためリラクゼーションをうたった無資格業者も多く存在するが、
被害相談の中には、こうした業者も多く含まれている。
2007年~2013年までに寄せられた約960件の相談内容を分析し、
被害を与えた疑いのある店の特定を進めた。
その結果、
国家資格を持つ店が約110件、
無資格業者が約330店あることが判明(39都道府県で)
しかし、
被害の確認作業は難航していて、被害の時期やケガの詳細を把握できないケースが多く、
自治体は「店舗に否定されると、被害を特定できない」
「無資格業者への指導権限が曖昧で、踏み込んだ調査ができない」
との声が上がっている。
ちなみに
マッサージの資格は
「あんまマッサージ指圧師、はり師、きゅう師法」に基づき、国が特定した施設で
解剖学などの必要な知識を3年以上学び、国家資格に合格した人に免許は与えられる。
あんまマッサージ指圧師は、2012年時点で約10万9000人。
私も、
患者さんから「マッサージを受けて、良くなるどころか逆に痛くなった」
という話はよく聞きます。
近年、派手な看板に「○○分 2,980円」みたいなマッサージ店が本当に増えましたが、
国家資格を有した鍼灸院や整骨院、あんまマッサージ指圧院は、
ああいう「何分いくら」ということは看板に書いてはいけないと法律で決まっています。
確かに、
こっている肩や腰をグイグイ強めに押してもらい、気持ちが良いのはわかりますが、
それで骨折したり、脊椎を傷めてしまうようなことがあっては何の意味もありませんよね。
みなさん、どうぞお気を付け下さい!